問題点

医療計画作成と、それを用いた患者さんへの説明を行う必要性が高まってきましたが、それを実現するツールは大きく分けて2系統存在します。

[1] 電子カルテシステムに組み込まれており、初診の際の診断データからフォーマットを変えて表形式で書き出される。
[2] 表計算ソフトに直接記入する。

もちろん、この2系統の中間形態も色々あるでしょうが、この2系統の方式が持つ欠点をそれらも引き継いでいます。。

最初に、電子カルテに組み込まれた(最もよく聞かされる)、クリティカルパスの問題とは、とにかく実行速度が遅いということです。
これは最初のパス作成時には気づきません。修正時に大変待たされるのです。
電子カルテシステムに組み込まれた統合型のパスシステムは、パスが生成されると同時にオーダーリング(手術室の確保や看護師の確保等) までを一括で行っています。
それで、パスの変更は、これらの一群の予約データに対してキャンセル処理と新しいオーダーの再登録処理までの全ての作業を同時に行うように 設計されています。
完成度の高い電子カルテシステムであればあるほど沢山の処理のトリガーになっていて、いよいよスピードが遅くなる傾向にあります。

では、表計算で作ったパスに関してはどうかというと、この系統のパスは、患者さんに対する説明書以外の何でもありませんので、 医療計画とはあまり関係がありません。
他のデータとの関連性が端から考慮されていないので、パスといいながらパスのポンチ絵でしかない点が問題なのです。

しかし大前提として(上記問題点以前に)、クリティカルパスは表形式またはガントチャート形式になじみ難いのではないでしょうか。
表形式やガントチャート方式は、表記される項目が全て列挙できることが想定されています。
しかし、実際の現場ではバリアントが日々発生しています。これは当たり前のことで、 患者さんのデータは一品一様データのカテゴリーに入るのですから・・・。
わかりやすい例で云うと、総合病院で外科での治療期間内に、内科での診療も受けることを薦められた場合、 この患者さんの診療計画はどのように表記されるべきでしょうか?

ソリューション サンプルはこちら

このような(医療計画の)データ表記に一番適していると考えられるのは、 症状による治療方法の分岐などを直感的に表現できるフロー形式だと思われます。
パッセルを用いれば、他のサンプルでも紹介しているように、メインの治療計画を作るドクターと、注射や麻酔などの段取りを決めるドクター、 リハビリの段取りをする看護師の方がバラバラのフローを準備しておき、それらをドラッグ&ドロップするだけで1つの統合フローが生成されます。
このダイナミックに生成されたフローを表に変換する機能があるので、これをドクター用と患者さん説明用の二部構成にすることも可能です。
また、逆に1人のドクターのパッセルシートに複数患者さんのパスをドラッグ&ドロップさせて、 それらのパスの中から、そのドクターが今日やらなければならない手術とか診療など、知りたい項目を抽出することもサクサク出来ます。
いわば、一人の患者さんのために作成したパスを横パスとすれば、ドクターのために作成したパスは縦パスと言えます。
自由にパスを縦横に作成するツールがパッセルであり、これをスナップショットとして保存し、病院の標準診療マニュアルとします。
この成果物が医療用ダイナミックマニュアルであり、その病院固有のノウハウ集なのです。

あるドクターが担当する複数の患者さんのパスを一覧表記したり、当初のパスを残したまま、発生したバリアンスを記述しておき、 診療記録控えとすることもできます。

パッセルのデータはXMLです。
弊社では既存電子カルテシステムとデータを交換しながら矛盾無く融合させる取り組みを行っています。
概要は、診療計画フローで既に済ませた診療項目にチェックを入れて電子カルテに送信し、そこからオーダー等が発行されるというものです。
日数や時間、投薬量等の計算も色々組み合わせてシミュレーションすることができますが、電子カルテと疎結合になっているため、 オーダーリングに影響を与えることはありません。

実際のツールが使われる様子をムービーで確認してください。  [→ ムービーはこちらからご覧いただけます]

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